ファッションモデルの知られざる歴史、時代を象徴するモデルの略歴などを
モデルマニアの私がモデルに関する雑学の集大成としてまとめています。
「トリニティ」を形成するもう一人のモデルが、ナオミ・キャンベルです。
ナオミは、その美しいブロンズの肢体と抜群のリズム感覚で、スーパーモデル時代にその先頭を闊歩していました。
元々、ダンスやバレエのレッスンをしていて、7歳でボブ・マーレーのミュージックビデオに出演し、ショービジネスの世界で生きる素養がありました。
モデルになるきっかけが訪れたのは、16歳の時です。
コヴェント・ガーデンでモデル事務所スタッフにスカウトされ、デビューしてあっという間に売れっ子になりました。
ナオミは、かつてないほどパワーを持った黒人モデルとして知られるようになり、数々のファッション業界の常識を打破してきました。
黒人モデルを使わないフレンチ・ヴォーグに、友人のデザイナー、サンローランが圧力をかけ、更にモデル仲間が「これ以上黒人モデルを拒むのなら、私たちも二度とあなたたちと仕事をしない」と宣言し、そのことで、黒人として初めてフレンチ・ヴォーグのカバーに起用されたのです。
また、アメリカン・ヴォーグの特大号でもカバーを飾り、更にはランウェイでも多くのデザイナーのミューズとなり、大活躍をしました。
1990年代後半にはスーパーモデルブームが終わりますが、その後も雑誌や広告のモデルを続け、数を絞ってランウェイもこなし、現在でもトップ中のトップモデルの座を維持しています。