ファッションモデルの知られざる歴史、時代を象徴するモデルの略歴などを
モデルマニアの私がモデルに関する雑学の集大成としてまとめています。
ドリアン・リーは、元祖スーパーモデルの一人であると言われていて、1940年代から60年代まで活躍します。
モデルになる前は、デパートや航空会社で勤務した経験があるのですが、コノヴァーの事務所に入り、モデルとしてスタートを切りました。
ドリアンの優雅な美しさはすぐに注目され、あっという間に売れっ子モデルになりました。
1948年にはフォードに移り、更に妹のスージー・パーカーもフォード所属のモデルとして、この時期にデビューしました。
ドリアンは、アーヴィング・ペンやリチャード・アヴェドンのお気に入りモデルとして、頻繁に彼らと組んで仕事をしていました。
アヴェドンやペンと仕事をするのは、トップモデルの証といえます。
モデル業では右に出るものはいないほど、その存在感が際立っていたのは事実ですが、問題行動も多く、ゴシップ記事でも有名になるので、事務所や周りの人たちは困ることが多かったようです。
妹のスージーが「姉は毎日違う男の人と外出していたわ」と言うくらい男性関係も派手で、やがて既婚者の子供を妊娠・出産します。
こういったスキャンダルもあり、後にスージーとは絶縁状態になりますが、本人は自分のキャリアをモデル事務所経営に移し、パリで20年ほど暮らすようになります。
今、ドリアンの写真を見ても、その美しさに圧倒されるくらいで、間違いなく当時の花形モデルです。