ファッションモデルの知られざる歴史、時代を象徴するモデルの略歴などを
モデルマニアの私がモデルに関する雑学の集大成としてまとめています。
80年代終わりから90年代にかけての最強モデルが、リンダ・エヴァンジェリスタです。
スーパーモデルをリードするに留まらず、誰もが認める「トップ中のトップモデル」であり、スーパーモデルブームの頂点にいました。
また、最もギャラの高い3人組の1人として知られ(他にクリスティ・ターリントン、ナオミ・キャンベル)、3人は「トリニティ(三位一体)」と呼ばれていました。
もっとも、1978年にスカウトされてモデルを始めた当初は、全く垢抜けない印象で、なかなかブレイクのチャンスは訪れませんでした。
しかし、著名な写真家ピーター・リンドバーグに、髪をショートにするように勧められ、髪をボーイショートにしてからその存在感は圧倒的なものになりました。
以後、定期的に髪型と髪の色を変え、「カメレオン」の異名を持つようになります。
リンダは変身することを恐れず、どのフォトグラファーの要求にも応えられる、唯一のモデルでもありました。
そして、モデルという職業をスターダムに押し上げ、数々のファッション・アワードも受賞してきました。
一時期、初の妊娠が死産に終わり、パニック障害になったことから一線を退いていました。
しかし、数年の療養期間を経てカムバックし、以前と変わらず有名ファッション誌のカバーを飾り、またアパレルや化粧品ブランドのスポークスモデルとして活躍しています。