1970年代のヨーロッパ

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1970年代のヨーロッパ

1970年代、フランスやイタリアのファッション産業はどうなっていたのでしょうか?

1960年代終わり頃、フランスではオートクチュールの衰退が確定的になり、その代わりにプレタポルテが急激にクローズアップされるようになりました。

高級注文服であるオートクチュールを、もはや誰も求めていなかったのです。

そして、フランスではファッションショーの方向性すら変えなければならない事態に追い込まれていました。

プレタポルテの台頭で脚光を浴びたデザイナーの一人がタカダ・ケンゾー氏で、ケンゾーのお気に入りモデル、マリー・ヘルヴィン(英)は、70年代のスーパーモデルと称されるほど人気を博すようになりました。

一方、イタリアのファッション産業も大きな転換期を迎えました。

1975年、それまでフィレンツェで行われていたファッションショーをミラノに移し、そこではヴェルサーチやアルマーニが大活躍することになったのです。

この時代のキャットウォークでは、ジェリー・ホールとパット・クリーヴランドが女王として君臨し、観衆の誰もが彼女たちに憧れました。

フランスとイタリアの二大ファッション大国が、プレタポルテの力で一気に世界のファッションをリードすることになりますが、一方で、ミラノにはプレイボーイが質の悪いエージェンシーを作るようになり、ミラノはモデルにとって、最も治安の悪い場所になっていきます。

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