パンクモデルの台頭

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パンクモデルの台頭

90年代中頃になると、ウェイフモデルだけでなく、非常に個性の強いモデルが人気を呼ぶようになります。

特に、パンクスタイルを持つモデルが多く現れ、パンクな彼女たちが、オートクチュールブランドの広告塔になるなど、異色のコラボが実現する時代になりました。

この時期に活躍したのは、クリステン・マクメナミー、イヴ・サルヴァイユ、ジェニー・シミズ、そして、ステラ・テナントです。

クリステンは眉毛を完全にそり落とし、毎回服のイメージに合わせて眉を書き換えていました。

ステラは鼻にピアスをしており、イヴはスキンヘッドで頭皮に入れ墨をしている姿でランウェイを歩き、日系アメリカ人のジェニー・シミズは、マニッシュなショートヘアを変えることなく、中性的な雰囲気でランウェイを歩きました。

ファッションとは元来、貴族のものであったことを考えると、パンクの女性たちがファッション業界のトップを走る状態は、何とも不思議な感じです。

しかし、実際に彼女たちは、パリコレで大活躍しました。

但し、彼女たちは、そのままではファッションの世界で生き残れなくなります。

人々はやがて、元の美しい人々を求めるようになり、パンクスタイルのモデルも、イメチェンを余儀なくされたのです。

ジェニー・シミズはモデルをやめましたが、ステラは鼻ピアスを外し、クリステンもエレガントスタイルに変身し、次世代に生き残りをかけるようになります。

ファッションモデルの歴史

50年代までを象徴するモデルたち

60年代・70年代を象徴するモデルたち

80年代・90年代を象徴するモデルたち

2000年代を象徴するモデルたち