ファッションモデルの知られざる歴史、時代を象徴するモデルの略歴などを
モデルマニアの私がモデルに関する雑学の集大成としてまとめています。
リサ・フォンサグリーヴスは、スウェーデン出身のモデルです。
バレーダンサーを目指していたパリでスカウトされ、モデルの道を歩き始めました。
リサはモデル業をするなど、全く考えていなかったに違いありません。
現に別の道を模索して、ベルリンで美術とダンスを勉強し、一度スウェーデンに帰国し、ダンス教室を開いたのです。
その後、更に「踊る」ことに磨きをかけるためにパリに留学して、偶然モデルになることになったのです。
もっとも、アメリカに渡るまでには少々時間がかかりました。
パリのフォトグラファーがヴォーグ用の写真をパリで撮ったりしていたので、急いで渡米する必要もなかったのです。
そして、実際にアメリカに到着すると、既に彼女は売れっ子モデルになっていました。
リサは、モデルという仕事を、芸術のように考えていました。
撮影に対して無責任でありたくないという気持ちから、撮影には精神を統一して臨んでいました。
元々ダンサーであったため、その動きがポージングに役立ったといいます。
そして更に、写真を「静止画」として捉え、美術館に行って絵画や彫刻を見ながらポーズを研究したそうです。
このような芸術志向のリサは、やがてモデル業に興味を失い、彫刻に没頭するようになりました。
晩年まで、夫で写真家のアーヴィング・ペンと幸せに暮らしたそうです。