ファッションモデルの知られざる歴史、時代を象徴するモデルの略歴などを
モデルマニアの私がモデルに関する雑学の集大成としてまとめています。
ドニエル・ルナは、有色人種で初めて成功したモデルです。
多くの場合彼女のことを「黒人」と呼びますが、実際にはメキシコ、インドネシア、エジプト、アイルランドなどの混血で、浅黒い肌にエキゾチックで美しい顔立ちをしています。
ドニエルの母は、彼女に看護婦になって欲しいと思っていましたが、彼女が写真家デヴィッド・マッケーブに見出されたことがきっかけで、モデルを志すようになります。
エキゾチックで、それまでのモデルにはないイメージを持つドニエルは、すぐに注目を浴びるようになりました。
最も大きな仕事は、1966年のイギリス版ヴォーグのカバーを飾ったことです。
撮影は、イギリスの名写真家、デヴィッド・ベイリーによるもので、イギリス版ヴォーグでは、彼女が初の有色人種のカバーモデルになりました。
人々は「ドニエルは黒人の新しいイメージを提示した」と絶賛し、ドニエルは益々売れっ子モデルになっていきました。
その活躍はファッション業界を越え、数々の映画出演も果たすことにもなりました。
ドニエルは、アンダーグラウンドのカリスマ、アンディ・ウォーホルの映画作品数本、イタリアの名監督フェリーニの作品などにも出演しています。
晩年はLSDに目覚め、やがて完全に中毒になります。
そして、ドラッグの過剰摂取が原因で、1979年に亡くなります。