ファッションモデルの知られざる歴史、時代を象徴するモデルの略歴などを
モデルマニアの私がモデルに関する雑学の集大成としてまとめています。
フランスは世界に誇るファッション文化を持っていながら、第二次大戦中は、そのファッション文化は影も形もなくなりました。
戦後初めてフランスのファッションで脚光を浴びたのは、クリスチャン・ディオールの「ニュー・ルック」です。
女性らしく、また新しいラインを提案したディオールの服に女性たちは夢中になりました。
それと同時に、ディオールはファッションショーを開き、戦後の新しい時代の幕開けを飾ったのです。
ディオールは、好みのモデルを自分で選びました。
そのルックスは、柔らかい雰囲気を持つフェミニンな女性であり、また顔色がよく、最高に笑顔が似合う女性でした。
フランスではモデル産業が遅れを取っていたので、デザイナーたちは自らモデルを選んでいました。
1954年のシャネルのショーでは、シャネル自身がモデルになり、また家族を集めてショーモデルに起用しました。
そんなフランスにも、とうとう初のモデル事務所ができることになります。
フランスに渡っていたモデルのドリアン・リーが、フランスにもモデル事務所が必要だと思うようになり、1959年にモデル事務所を設立したのです。
しかし、ドリアンだけでは力不足でした。
そこで、ドリアンから話を受けたフォードがパリに進出し、それ以後フランスのモデル事情は大きく変わります。