ファッションモデルの知られざる歴史、時代を象徴するモデルの略歴などを
モデルマニアの私がモデルに関する雑学の集大成としてまとめています。
ジャニス・ディキンソンは、ブロンドヘア・モデルのトレンドをした、エキゾチックな美しさを持つモデルです。
ベラルーシとポーランドにルーツを持つジャニスは、黒髪で茶色の目をしていました。
しかし当時の売れっ子モデルは、ブロンドに青い瞳というのが定番で、モデルコンテストで優勝し、モデルを志すようになってもすぐにエージェントが見つかりませんでした。
その後、有色人種を積極的に受け入れていたウィルヘルミナの事務所にようやく落ち着き、モデルのキャリアがスタートします。
本格的にキャリアをスタートさせたあと、すぐに売れっ子モデルになります。
彼女のようなエキゾチックな容姿を持つモデルは当時珍しく、多くの写真家の目に留まり、誰もが彼女を使いたがるという現象が起きたのです。
ヴォーグのカバーは37回も飾り、ピークで一日に4,000ドル稼ぐようになりました。
これは、当時のモデルの平均的日給の、およそ4倍にもなる金額です。
しかし、男性との関係やドラッグの問題などを多く抱えていて、更に人気が下降し始めると、違うキャリアを模索し始めます。
現在に至るまでに、写真家に転身し、テレビ出演を多くこなすようになり、また、自身のジュエリーブランドも立ち上げました。
ジャニスは、現代のエスニックモデルたちにモデルとしてのキャリアの扉を開いた偉大なモデルとして語り継がれています。