ファッションモデルの知られざる歴史、時代を象徴するモデルの略歴などを
モデルマニアの私がモデルに関する雑学の集大成としてまとめています。
1999年、エリート・パリの社長ジェラルド・マリーとエリートの子会社の社長である男が、未成年モデルへの性行為強要などの告発を受けて、解雇されました。
これは、イギリスBBC放送の潜入捜査により明らかになったことです。
マリーには、以前から未成年モデルへのレイプ行為やセクハラ行為に関する黒い噂が数多くありました。
そこで、BBCのチームがその噂の真相を追究すべく、ジャーナリスト一人をカメラマンとして、そして女性であるもう一人のジャーナリストをモデルとしてマリーらに近づけ、その一部始終を隠しカメラで録画するという作戦を講じたのです。
1970年代に、多くの男性が次々にモデル事務所を設立すると同時に、性犯罪に類似する噂が後を絶たなくなりました。
しかし、一人でもこの手の不祥事を起こせば、芋づる式に別のモデル事務所関係者の不祥事も明るみになるため、業界全体で事実を黙殺し続けてきました。
ですから、実際の被害者の数は、相当数いたものと思われます。
しかし、このことを突破口に、元スーパーモデルのカレン・マルダーがマリーに強姦されたことを公にし、また同じくモデルのキャレ・オティスが著書の中でマリーの強姦行為について公にしました。
この事件は、現代のモデルたちの職場環境がいかに劣悪かということを物語り、モデル史の中でも最大の汚点として記録されることになりました。
