ファッションモデルの知られざる歴史、時代を象徴するモデルの略歴などを
モデルマニアの私がモデルに関する雑学の集大成としてまとめています。
ドリアン・リーの15歳違いの妹が、スージー・パーカーです。
この年の差もあり、当然姉のほうがモデル業の先を行っていましたが、ドリアンが身長5フィート6インチ(約168cm)というのに比べ、スージーは5フィート10~6フィート(178cm~183cm)あったと言われています。
つまり、妹のほうが現代の基準に近いモデルであったのです。
しかし、当時はスージーは回りを圧倒するほど背が高く、それをコンプレックスに思っていて、しょっちゅう姉の影に隠れていました。
暫くすると、スージーの美しさは注目を集めるようになり、アヴェドンのお気に入りになります。
スージーもまた売れっ子になり、時給200ドルを稼ぐ、最初のモデルになりました。
スージーのキャリアは順調で、やがてシャネルの広告モデルにも抜擢されます。
スージーとココ・シャネルは、これを機会にいい友人関係に発展しました。
姉のドリアンに比べてゴシップは少なく、秩序のある生活を望む傾向にありました。
その為、姉が私生児を妊娠した時には大変迷惑がり、その事実をマスコミにリークしたほどです。
スージーはモデルとしてのキャリアを守るため、ドリアンの敵に回ることに決めました。
以来、スージーとドリアンは絶縁します。
スージーは、1963年には引退しますが、アヴェドンとの仕事だけは1965年まで続けました。
その後は、田舎で静かに暮らしていたそうです。