ファッションモデルの知られざる歴史、時代を象徴するモデルの略歴などを
モデルマニアの私がモデルに関する雑学の集大成としてまとめています。
トリニティとは、リンダ・エヴァンジェリスタ、クリスティ・ターリントン、ナオミ・キャンベルの3人組のことです。
この3人は、モデルがスターになり始めた頃の象徴的存在で、真のスーパースターでした。
1986年、エリートのパリ支店社長に就任したジェラルド・マリーは、翌年リンダと結婚し、その後エリート・パリにクリスティ、ナオミが加わったことで、トリニティの構想が生まれます。
マリーはモデルを売り込む達人として知られていました。
クリスティは1983年頃からバイトとしてモデルを始め、1987年に大ブレイクします。
ナオミは1985年にスカウトされてデビューし、デザイナーアライアのお気に入りになり、ブレイクしました。
リンダは、デビュー当初は髪が長く、垢抜けない印象で伸び悩んでいました。
そして、1984年に一大決心をしてパリに渡り、その後髪をショートにし、更にプラチナブロンドに染めたことでイメージが一新し、大ブレイクします。
彼女たちは全て、著名な写真家であるスティーヴン・マイゼルを通じて顔見知りになったのですが、やがてマリーが3人の素養に目をつけ、3人組として世界的に売り出すことにします。
マリーの巧みな戦略が功を奏し、3人は、世界的な地位と名誉を獲得し、80年代終わりには無敵の「トリニティ」を形成するようになっていたのです。
この時の彼女たちの収入は、1日1万ドル以上に達していました。