ファッションモデルの知られざる歴史、時代を象徴するモデルの略歴などを
モデルマニアの私がモデルに関する雑学の集大成としてまとめています。
現在でもアメリカを代表するモデルと言われるローレン・ハットンは、中年にさしかかった女性の可能性を切り開いたパイオニア的存在です。
ローレンが活躍するまで、モデルとはあくまで若い人の仕事であり、また30代以降の女性は美しくないと見做されていました。
ところが不思議なことに、ローレンのモデルのピークは、30歳を過ぎてからやってきました。
元々そんなにモデル業に打ち込んでいなかったローレンは、少しずつ仕事の量が増えていき、知名度が上がった年も20代半ばくらいでした。
そして、30歳になった1973年にレブロンとの高額の専属契約を勝ち取り、その後10年間、レブロンのスポークスモデルを務めたのです。
更に一度契約が解除になったあと、バーニーズの広告に40代で登場し、この広告が中年世代の女性のシンボル的存在になりました。
女性たちは、ローレンの年齢にとらわれない生き方に共感し、また年を重ねる自分自身に自信を持てるようになったのです。
バーニーズの広告で大成功を収めたあと、なんと、レブロンとの契約が復活します。
このように、ローレン・ハットンとは、世代を越えて愛されるモデルであり、また年を重ねるごとに女性は美しくなるということを証明してくれたモデルでもあります。
現在もモデルとして活動し、テレビ出演や自身の化粧品ブランドのプロデュース業など、精力的に活動しています。