ファッションモデルの知られざる歴史、時代を象徴するモデルの略歴などを
モデルマニアの私がモデルに関する雑学の集大成としてまとめています。
グラマラスなスーパーモデル時代を終わらせ、ウェイフ・ルックを流行させたのが、ケイト・モスです。
ケイトの存在は、1990年代以降現在に至るまで、ファッション業界のトップに君臨し続けています。
シンディやリンダといった、完璧な美しさを持つトップ中のトップモデルに比べ、170cmの身長、鼻が低くてパっとしない顔、O脚の足のラインなど、全てにおいて不完全である上、ケイトはガリガリに痩せていました。
しかし、カルバン・クラインはそんな貧弱な体のケイトを敢えて下着の広告に使い、波紋を呼んだのです。
ケイトの存在はセンセーショナルに報じられたと同時に、ケイトのような、やせ細った血色の悪い「ヘロイン・シック」と呼ばれる外見やスタイルが流行するきっかけになりました。
ケイトは、完全に時代を変えたのです。
その中で、ウェイフやヘロインシックと呼ばれるスタイルは、数年で幕を下ろすことになりましたが、ケイトの存在は不滅で、現在に至るまでのおよそ20年間、彼女はずっとトップモデルの座にいます。
その強烈な個性は、流行に関係なく人々の心を惹きつけ、またファッションアイコンとしても有名なケイトのスタイルには、世界中の女性の憧れています。
1990年代のデビュー当初は誰も予想できなかったことだと思いますが、ケイトは稀に見る、時代を越えたファッション界のミューズになったのです。